テライ地方の水田
井戸水を飲む対象地の子供

ヒマラヤ山脈をいだくネパールは、北を中国、南をインドに囲まれる、南アジアの内陸国です。国土面積はさほど広くありませんが、南部の低地(標高約300m以下)であるテライ地方から、標高5000mを越える北部山岳地帯まで、多様な地形を有しています。また、民族も非常に多様であり、南部テライ地区の民族は文化的・言語的にインド北部の人々と関係が強い一方で、北ヒマラヤのモンゴロイド系民族はチベット人と多数の共通点を持つといわれます。国教はヒンドゥー教であり、国民の9割近くがヒンドゥー教徒ですが、釈迦生誕の地でもあることからヒンドゥー教と仏教が平和的に共存しています。
 私達は、2002年〜2004年にかけて、テライ地方における砒素汚染調査を実施しました。調査には、渡辺知保、大塚柳太郎、マカン・マハルジャン(現ENPHO,カトマンズ)、須藤紀子、関山牧子、バングラデッシュのアクタ・アフマッド(国立予防社会医学研究所NIPSOM,ダッカ)らが参加しました。また、2005年以降は、修士課程に在学中のラジェンドラ・パラジュリが、同テライ地方に住むMusharを対象とした栄養生態学調査を実施しています。


業績(整理中です。今後順次更新します)

  • Maharjan, M., Watanabe, C., Ahmad, A., Ohtsuka, R. (2005) Arsenic contamination in drinking water and skin manifestations in lowland Nepal: the first community-based survey. American Journal of Tropical Medicine and Hygiene, 73: 477-479.
  • Ahmad SA. Maharjan M. Watanabe C. Ohtsuka R. (2004) Arsenicosis in two villages in Terai, lowland Nepal. Environmental Sciences,11:179-88.




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